てんてんのこと

て　「私てんてん、１４歳。あの黒いのは何？」

 

実家には１４歳のおばあちゃんネコがいる。
名前はてんてん。私が１４年前にどこかからもらってきた２代目のネコ。
ちなみに１代目も私がどこかからもらってきたツブ。

１４歳のおばあちゃんネコは何か要求があると「ダ～」とだみ声で啼く。

てんてんは１週間前から黒いモジャモジャの四つ足が家の中をウロチョロしていることに、
もちろん気がついている。
でも黒い四つ足（ボブ）はネコに慣れっこ且つハナにしっかり躾けされているので、
家の中でてんてんと運悪く鉢合わせしたとしても
ボブのほうが「あっど、どうも、スミマセ～ン。おじゃましてます～。」と後ずさりして退散する。
ボブは何があってもネコに「ヤッホーイ！！元気ぃ～！」などとチャラ男のようなことを言って
襲うようなことはしない。

昨日、初めてボブと私がいる部屋にてんてんがノロノロとやってきて、「ダ～」と啼いた。
ネコ語が結構分かるので、「あっ外に行きたいのね、どうぞ」とベランダのドアを開けてあげた。
そしたらまた「ダ～」と啼いて出て行った。
ボブと私はそんなてんてんの成り行きを静かに見守った。

そして、あってんてん、ボブに慣れた？　と安心した。