狼の皮を被った羊

夕方からタテタカコのライブに行ってきた。
チケットが１枚しか取れなかったもんだから１人。。。

場所はキリスト品川教会　グローリアチャペル。

トレードマークの白いシャツになんとスポーツ刈りの彼女。
ちょっと会場がどよめき、「お～っ」と私も。

舞台にはグランドピアノ一つ。
正面には大きな十字架と打ちっぱなしの壁。

彼女と同様、無駄なものが全て
そぎ落とされている印象を受けた。
教会独特の厳かな空気がとても似合っている。

十字架と、打ちっぱなしの壁に映し出される影が、
照明の効果で

時には夕日、
時には木漏れ日、
キラキラとした水面、
冬の空、春の空、夏の空、秋の空、
丘の上、
吹き抜ける風
と想像力を掻き立て、
彼女の音楽と共に様々な舞台を見ているようだった。

そのうち彼女の歌と教会がシンクロし、
祈りを聞いているような錯覚にも襲われた。

いつのまにか、
前に座っていたサラリーマン、
後ろに座っていたおばさん、
そしてもれなく私も、
あちこちで「ズズッ」と鼻をすすっている音が。

人の

悲しみとか
憎しみとか
ねたみとか
畏れとか
寂しさとか
孤独とか
幸せとか。。。

そういうものを音楽に乗せて言葉にしてくれる。
言葉にしてくれるから、自分を反映させ涙で流すことができる。


自分の気持ちに入っていける不思議な力がある。
ただの癒しとは違う力が、彼女には本当にある。

今までどれだけたくさんの人に私は支えられてきたのだろう。
と、いつもなら考えないようなことも考えていたりする。
不思議だ。

自分の気持ちを受け入れた後には、
感謝の気持ちがわき上がるものなのか？

はぁ～。分からない。

しかし本当に良かった。
良い音楽を聴いて、良い時間を過ごすことができた。

別にいらないのに思わずグッズの手ぬぐい買っちゃったー。テヘッ




そうかーそりゃ良かった。　私は狼でも羊でもありません。猫です。。。